骨折は誰でも知っている外傷です。
皆さんはレントゲンで簡単に診断できると思っているかもしれません。
しかし中にはよくわからないこともあります。CTやMRIなどを要する
骨折ももちろんあります。しかし中にはエコーで手軽に診断できる骨折も
あります。
下の写真は2週間前胸を打ってから痛みが引かない方です。
でも骨折はどこにも見当たりません。
しかし痛い所を手で示していただけました。
ここでエコーを当ててみますと下の写真のように骨折が
見えてきます。しかも骨折部の血腫はやや白っぽく見えます。
これはもうすぐ骨が癒合することを示唆しています。
次は受傷後2週間の別の方です。この方は骨の転位がやや大きいですが
血腫は黒いですね。治るまでもう少し時間が必要です。
次はこの方の骨折部の動画です。呼吸と共に肋骨の動き
がよくわかります。実際エコーで見るとこんな感じです。
しかし全員がわかるわけではないです。というのもどこが痛いのか
はっきりしない場合はエコーでは探しようもないからです。
ここが痛いんですとピンポイントで言っていただければ
うれしいです。
骨折以外にも帯状疱疹、胸膜炎、肺炎、心筋梗塞、その他にも
胸部痛を起こす病気は多いです。
そのためにも正確な診断が必要なことは言うまでもありません。
以下の方は転位が少なくレントゲンやCTではよくわかりません
エコーならここまで見えます。
次の方もそんな感じです
納得がいく画像を提供することが目標です。
以下動画
次は一本の肋骨から骨片が浮き上がってます。
これもレントゲンでよくわかりませんでしたが
エコーではわかります。以下動画。
最後までお読みいただきありがとうございました。